英語の発音が上手くなる?① 音声学編 (1) IPA、音を表す記号って...?
こんにちは、春ですね〜。花粉症の方は大変な季節です、私もそうなので本当に生きるのが辛いです (笑)
最近、何を書こうかなあとよく考えるのですが、これについて書くのはずっと迷っておりました。ですが、実際に、英語の発音向上への手助けとなると確信しているため、今回はこちら。
国際音声記号 (International Phonetic Alphabet: IPA)というものについて紹介します。この名前、聞いただけで逃げ出したくなりましたか...?
もうやめよっと!ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
待ってー!もう少し頑張って赤くん!
まあ一旦その記号表をみて見ましょうよ!
国際音声記号 (IPA)
Official chart of the International Phonetic Alphabet by the International Phonetic Association, 2005.
もうやめよっと!ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
少しずつやるから待ってください...(笑)
これを知っているだけで少しは劇的に変わりますよ!
「少し」と「劇的に」は共存できません、もうやめよっと!ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
じゃあ赤くんはもういいです... 皆さんはまだ大丈夫ですよね?
国際音声記号、通称IPAとは、世界中の言語の音を表した記号となります、言うなれば、世界共通アルファベット!もちろんローマ字アルファベットを使用しているという点から、西洋中心主義への批判はありますが、難しいことは抜きにしましょう!
言語を使うことは、無意識的な部分も含まれているので、少し難しいかもしれませんが、音と文字を切り離す練習をまずはしてみましょうか。
子音と母音について、なんとなく聞いたことはあるかと思います、そして日本語の音はほとんど子音+母音で成り立っていることもご存知かもしれません。
例えば...
「か」= /k/+/a/
「て」= /t/+/e/
「ぽ」= /p/+/o/
左が子音で、右が母音です。
つまりこういうことです、日本語のアルファベット、つまり仮名文字は音の組み合わせを表しているんですね。
対して、英語のアルファベットはkだったら/k/、pだったら/p/しか表しませんよね?音自体は異なることもあるのですが、難しいことは抜き!
IPAは日本語のような言語も音を表すアルファベットで表せちゃうよ〜っていうことなのです。
それでは練習してみましょう!
(1) ぱ
(2) ろ
(3) し
チクタクチクタクチクタクチクタクチクタチクタクチクタクチクタクチクタクチクタクチクタククチクタクチクタクチクタクチクタクチクタク.....
簡単でした?簡単そうに見えるかもしれませんが、実はこれめちゃくちゃ難しいんですね。
まず(1)、これは問題ないでしょう、正解はp+aです。
続いて(2)ですが、IPAに関する知識なしで解くとすると、r+oになりますね、正解にもできますが、厳密には違います。
皆さんはおそらく英語のrとlの発音に苦労なさっているでしょう。その理由がこれです。つまり、英語のrとlどちらも日本語のラ行とは異なる音だからです。ご存知の方も多かったはずですがね〜
IPA表に沿って考えると、正解は、/ɾ/+/o/となります。
何が違うんだ... |ω・`)チラ
ここで言いたいことは答えの強調ではなくて、そんな少しの差である日本語のラ行と英語のrの違いもIPAで区別が可能だ、ということです。
そして最後の(3)、これが最大の引っ掛けです。皆さんは五十音表というものを小さい頃から活用していて、というか頭の中に入っているはずです。五十音は先ほど申し上げた通り、子音と母音の組み合わせですよね?
つまりカ行なら/k/と五つの母音の組み合わせ、ナ行なら/n/と五つの母音の組み合わせ、というように。
しかし、音声学的に考えるとサ行は少し違うのです。わかりますかね?もしサ行が/s/と五つの母音の組み合わせならば「サスィスセソ」のようにならなければいけません。「スィ」は英語のseaの音です。またはC、これです。
では、日本語の「シ」は?これは英語のsheやshouldなどshでよく表せれる音です。試しに発音してみてください。
つまり本当ならば、日本語の「シ」はシャ行の音なのです!こちらも試しに発音してみてください、子音の部分は、隠れている時に「静かにしてー!」というあの音ですね。それに母音を足せばシャ行になります。
ということはですよ、問題の(3)を/s/+/i/と答えた場合完全に間違いとなるのです。これは引っかかった方多いのではないですかね〜 (ニヤニヤ)
正解は/ʃ/+/i/です!まあ、記号は覚えなくても大丈夫です。覚えるに越したことはないですけれどね。
重要なことは、英語のshの音、sとは質の異なる音も一つの記号で表すことができるということ。
この問題からわかることは、自分たちがどれだけ普段、自分の言語を中心にして外国語の音を考えているか、つまりどれだけ言語の音に関して中立な立場にいないか、と言うことです。
言語の音に関して中立的立場を取ることができれば、英語と日本語の音の違いを中立的な目線で比較できるわけですね、そうすれば、時自分の苦手な音がどのような音なのかを知る手がかりの一つにもなります。
今回はクイズも織り交ぜてなるべく読みやすいものにしたいと考えておりました、どうでしたでしょうか。IPAに関してはそこまで触れなかったものの、音を表すということがどういうことなのか少し身近になってくれたら嬉しいです。
なかなかよかったぞ |Д´)ノ 》 ジャ、マタ
ありがとう、赤くん!これからもよろしくねぇ。
はい(笑) ええと、もう少し詳しく見ていくのでぜひまた覗いてみてください、それではまた!