音楽溢れる英語学習相談所

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英語の発音がうまくなりたい!それなら日本語を少し観察しよう編 ②

こんにちは、最近生活習慣というか、サイクルがおかしくなってきました。昼間に起床、午前3時に眠りにつくことが多々あります。健康に悪そうですが、自分にとって快適な生活サイクルなので、今のところ問題は感じておりません!

さあ今日は前回の続きとして、英語の発音と日本語の関係性についてもう少し見ていきましょう。前回ご紹介したことをまとめると、

  • 自分の言語に関して人間は意識的にはあまりわかっていない。
  • 音と文字は全く異なるものだが、人はそこまで深く考えたことがない。

 

外国語を勉強する上で、自分の言語を再観察すること、そして自分の言語を中心に考えないことはとても重要です。今回はそれらについてもう少し詳しく見ていこうと思います!

 

3. 日本語の言語システムの珍しさ

まずは日本語の音声システムについてお話しします。前回の記事で、五十音表は子音と母音の組み合わせを表している言いました。それはなぜかというとローマ字アルファベットとは異なり、ひらがなは「音節文字」だからです。難しいことは省きましょう、子音に母音がくっついてるやつと思っていただいて問題ないです。それに対してローマ字アルファベットは子音で独り立ちできますね。

 

ここでおさらい!

母音とは、口の中の天井に舌がくっつかない状態で、肺から出てくる空気と舌の位置のみで出る音。

子音とは、舌が天井にくっついたり、近づいたりするときの摩擦、またはmやbなど、唇を使う音です。

 

この説明だと不十分ではありますが、今はその理解で大丈夫です。そもそも、カ行やガ行を発音するために舌を使っているなんて意識したことがあまりないのではないでしょうか?舌が天井のどの位置に近づくかによって音は変わるのですね、自分で色々試してみるのが良いです。

 

さて、話を戻しまして。皆さんは表音文字表意文字という言葉を聞いたことがあるかと思います。表音文字はアルファベットのように、読んで字のごとく音を表している文字です。表意文字は?お分かりですね、意味を表す文字です。つまりひらがな、カタカナのような文節文字は表音文字となります。しかし、漢字はどうでしょうか。そうです、漢字には音読み訓読みがあり、日本語の体系内では意味を表しますよね?中国語では少し事情が異なるようですが。読み方、つまり音がわからなくとも意味がなんとなくわかるのはそのためです。

つまり、日本語には表音文字表意文字のどちらも存在し、さらに2種類の表音文字があるため、合計3種類の文字体系を使用していることがわかります。これはとても珍しいのです。

日本語の珍しさを理解することで初めて他言語との比較ができますし、他言語との比較をすることによって、自分たちの言語を中心として考える弊害があることを理解できるのです。つまりそれはどういうことかというと...

 

4. 英語の発音上達との関わり

まず初めに前回一番初めに私が尋ねた質問の解答からお話ししましょう!(やっとかよ...)

  • 「じ」と「ぢ」の発音は同じ? 

   正解は、、、、、、同じです!!五十音表の例外の一つです、この二つの文字は違う欄にあるので、音も異なるはずですよね?しかし実際は同じなのです。実はこの文字それぞれ位置によって音が異なるのです。例えば、「じしん (自信)」「はなぢ (鼻血)」「信じる」全て発音してみてください。

音は違いますか?同じですか?ほとんどの方が不確かだと思われますが、「はなぢ (鼻血)」と「信じる」の「ぢ」と「じ」は同じ音で、「じしん (自信)」の「じ」は違う音なのです。どう違うか。「じしん (自信)」の場合、初めにほんの少し息を止めているのがお分かりでしょうか?初めの「じ」を発音する寸前でお腹と喉に力が入るのです。その反面、残りの二つの場合息は止まりません。「はなぢ (鼻血)」と「信じる」の「ぢ」と「じ」はそのまま伸ばすことも可能です。ジジジジジジジジと書くとおそらく「じしん (自信)」の「じ」になってしまうと思いますが、ジジジジジジで目覚まし時計やアラームの音を真似しようと思うと、後者の音が出るかもしれません。息を1回ずつ止めないよう心がけてみてね。

 

難しいですよね、よくわからないかもしれませんが、この区別をできることが英語の発音上達に大きく関わるのです。なぜかというと、英語にも同じような区別があり、「信じる」の「じ」の音は英語でも初めの音には来れません。フランス語をご存知の方はお分かりかもしれませんが、フランス語では語頭で現れます。一つ問題なのが、英語の場合、「じしん (自信)」の「じ」が語尾に来ることが可能なのです。つまり日本人にとってなかなか発音が難しいのですね、語の最後に一度息を止めなければいけないので。例えば、garageとかedgeとかGerorgeさんもです。最後がgeで終わる単語はほぼこの「じしん (自信)」の「じ」です。対して、measure, Asiaなどの真ん中の音。こちらは「信じる」の「じ」です。judgeはどうでしょうか。初めのジャの音は、語頭のため、日本語と同じのはずですよね?語尾の音もgeなので同じ音です。日本語の小さい「つ」は息を止める行為に似ているので、カタカナの「ジャッジ」はかなり英語の音に近いことがわかります。あえてカタカナにすると、「ジャーッジ」が一番近いかと思います。

一つ注意点として、英語のジョ系の音は少し強めに出すと良いです。

 

何が言いたいかというと、これらはあまり気づきにくい部分ではありますが、日本語にもある音ですので練習すれば必ずできるようになる音です。日本語の音を意識することで、英語の音の判別が付き、さらに、息を止める「じ」「ぢ」の音は語尾に来ない、という日本語システム内での常識をそのまま英語に当てはめてしまうとGerorgeもgarageもなかなかうまく発音できるようになりません。

つまり、始めに申し上げた通り、自分の言語を再観察すること、そして自分の言語を中心に考えないことはとても重要なのですね!

 

今回は少し難しいことをお話ししてしまったかもしれません。日本語の音声システムを理解することの重要性をわかっていただければひとまず嬉しいです。これからも幾つか日本語の音について紹介していくので、少しずつコツをつかんでいってほしいなと思います。

 

それではまた。